その6 こりゃダメだ! ちゃこマネーが動かない

◆使えるメニューをいかに開発できるか?それがちゃこマネーの命!
では、いったいちゃこマネーは何に使えるのでしょうか?
本当はこれが一番肝心なことで、いくら立派な仕組みができても使えるメニューがなければ通貨として流通しません。
ちゃこマネーは「通貨」であって、ただの炭との交換券ではないのです。人の暮らしの中でマネーとして流通させることを目的に発行したものですから、このメニューを集めることがちゃこマネーの命!と言っても過言ではありません。ほんまに!

◆「してほしいこと」「できること」の自己申告でメニュー作れば……とにかく楽しく
それで、発行した初期の頃は「これの使い道は?」「そのうちにいろいろと・・・」と苦しい会話をしながら、一方で近くの仲間からせっせとメニュー集めをしました。地域通貨の導入マニュアルでは、地域通貨の団体を作って賛同者が入会するときに「自分がして欲しいこと」と「自分が人にできること」を一人ずつ書いてもらって、一覧表にしてリストを会員に配ってさぁ交換してください!ってやるわけですが、とりあえず我々もその方法を真似て個人メニューを集めたわけです。それも里山倶楽部らしく遊び感覚で。

たとえば、2001年3月のメニューには、500ちゃこで「映画に一緒に行く(だけ)」、「スタートレックの解説」、「仏教法話」、「天保山観覧車一周(だけの)デート」、「近場のアッシー君」、「なにわ気功クラブ1日体験」、「卓球のお相手」などが、個人名、連絡先と一緒に26種類ほど並んでいます。冗談のようなものがあれば、使えるものもあります。

◆そして1年、こりゃダメだ・・・
出てきたメニューは原則的に全部掲載しました。いずれ自然淘汰で使えるものだけが残っていくだろうし、楽しくなければ続かないと思っていました。そんなメニューばかりでかれこれ1年近く続けましたが、やがてコリャダメだとわかりました。

動かないのです!
動いたのは、新年会に家庭の不用品を持ち寄って競り落とすちゃこマネーオークションくらいで、通貨としての日常での流通がほとんどないのです。
なんでやろ?とその時は頭をひねりましたが、今思えばその理由もいくつか考えられます。
まず第1に、始めたばかりで参加者に馴染みがない、第2にちゃこマネーが十分に手元に届いていない、第3に知らない人には頼みにくい、などなど。

◆見えたか?一筋の光!
そのうちに、メニューの端っこにレストランと陶芸教室での割り引き利用が出てきました。
その時に、これは自分でも使いたい!と思う自分の心に気が付いて、「やっぱりなぁ、そりゃそうか」と納得するところを見つけたような気がしました。

(2003.12)

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