その4 ちゃこマネーは炭本位制通貨

◆サザンオールスターズやないで
ここで、里山倶楽部の地域通貨の仕組みを簡単に紹介します。
通貨単位は「ちゃこ」です。
「ちゃこ」とはcharcoal(チャコール)のことで、英語の炭です。  通貨の形は紙幣タイプで、現在は500ちゃこ紙幣のみ発行しています。 そして、この500ちゃこ紙幣は、里山倶楽部製造の炭500gと交換ができます。

つまり1ちゃこ=1gの炭の価値を持つ炭本位制地域通貨ということです。 通貨の発行と管理はちゃこマネー委員会が行い、基本的に里山倶楽部の里山保全活動に1日参加した方に、報酬として500ちゃこを支払っています。 1日里山保全活動をすると、500gの炭が貰えるということです。
それは、みんなで里山の手入れをして、雑木を切って、炭焼きして、最終的にできた炭を分配するという考え方につながりますが、炭そのものを渡すのではなく、それを同等の価値を持つ地域通貨にしたというわけです。

1日の労働に対して500gの炭が報酬として多いか少ないかは別にして、これまで無報酬だったボランティア活動に対して、この方法を用いて活動の具体的な成果を分配できたことはよかったと思います。 しかも、通貨の形なので、炭との交換以外にいろいろな使い道が可能となって、炭がいらない人にとっても貰ってうれしいものになっています。
◆活動資金が減る~!
ところで、この炭本位制というアイデアは、当初のプロジェクト会議の中から出てきたものですが、何といってもこれが里山倶楽部の地域通貨を特徴づけた1番のポイントでした。 最初、通貨の単位を「ちゃこ」にするということが決まっても、それが炭と交換できる考え方はありませんでした。 それで、通貨の形を議論していた時に、いっそのこと炭でコインを作ってはどうかという意見が出てきて、そのときに誰かがふと「そんなら炭本位制になるやんか」と言ったことが展開のきっかけでした。

しかし、炭と交換できる通貨にしようという意見に対して、当然なことに慎重論もありました。なぜなら、生産した炭は、里山倶楽部にとって活動資金を得るための重要な商品だからです。 活動資金を得るために日々苦労しているのに、大事な商品の炭を報酬として渡してしまうのは資金減につながるという意見です。 最終的には、互いの意見を尊重しながら、炭を担保にできる範囲内で通貨として発行することにしました。 しかし、このときに思い切って炭本位制と決めたことが、あとあと大変良い結果になりました。

(2003.10)

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