その2 人手がほしい!

◆ハンパじゃない炭焼き。毎冬6回、3トン
里山倶楽部が地域通貨を取り入れた理由はいくつかあります。
まず第一に、里山保全作業により多くの参加者を集めたいということです。

このことは、他の自然保護団体にも共通している課題だと思いますが、里山倶楽部の場合は、これがかなり切実な問題なのです。
なぜかというと、里山倶楽部は毎年冬に約3トンもの炭を生産しているからです。
田んぼの作業が終わった11月頃から山に入り、20トン以上のクヌギやコナラなどの雑木を切り出し、枝落とし、玉切り、薪割りなどの炭材作り作業を経て、3月から地元伝来の土窯を使って、1回に500kgできる炭焼きを6回繰り返します。
この作業は、かつての里山では当たり前に行われていたことですが、同じことを土日のボランティアでやるとなると、ちょっと半端なことではありません。

◆春夏の山の全域草刈り、2回以上

それと、切り出した後の山の手入れがあります。皆伐した一定面積を、再びクヌギの山に育てるための草刈りが欠かせません。切り株から萌芽更新した幼木や植樹した苗木が、ササに負けないように、春から夏にかけて最低2回は全域の草刈りをします。
これもまたご存知のとおり、本当にキツイ作業です。そして、それらの作業は里山倶楽部にとっては、決まった期間内に必ずやり終えてしまわなければならない仕事!なのです。
「なぜ、そこまでやるのか」とよく聞かれますが、それが里山倶楽部の里山保全のやり方だから仕方がない。
代表理事の久門太郎兵衛氏の、「なんも変わったことしてるわけやない、昔はみんなやってたことや。いまの時代にやらんようになったから里山がダメになっただけや」という言葉が、ズンズンと我々の背中を押して山に向かわせているわけです。

仕事!といっても、生計を立てるための仕事ではなくもちろんボランティアです。
ボランティアですから、来ても来なくてもいいし、どれだけの作業をするのかも自由です。
そのため人数の確保が難しいのが、いずこも同じ悩みです。
それで、以前から、ボランティアにも交通費程度の報酬が支払えたら、もう少しは参加もし易くなって人手の数も安定するのではないかと、思っていました。

◆ボランティアで「仕事」するには
資金はないし、何かいい方法はないかと考えていたときに、ふと、以前新聞記事で読んだ「地域通貨」のことが頭に浮かんだのです。これはええなぁ・・・!

(2003.8)

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