その10 ちゃこマネーが新しい価値をつくる

◆ちゃこ紙幣の本当の役割とは・・・
500ちゃこ紙幣イコール500gの炭です。500gの炭が紙幣になって、人から人へと渡って広がっていきます。
その時に里山保全の取り組みも情報として伝わります。
それは、つまり里山保全活動の啓発になるわけです。
そんなことに気が付いた時は、これはなんて素晴らしい仕組みだろう!と感心しました。
けれど、現実はまだそんなに広がっているわけではないので、もどかしさがあるのですが。
そのように活動を続けているうちに見えてきたことが他にもあります。
炭本位制も、最初は単なる思い付きで面白半分のように始めたのですが、そこには意外な意味もありました。
500gの炭の価値について、ある日ふと思ったのです。

◆一日働いてたった100円?

里山倶楽部では、普通の燃料用炭を1kg200円で販売しています。
ですから、500ちゃこを円に換算すればたったの100円です。
1日汗流して報酬がたったの100円か!と、もし100円玉を渡せばきっと誰もが怒るでしょう。
しかし、500ちゃこなら誰もが喜んでくれます。
それは、自主的なボランティアに対して、遊び感覚で報酬を受け取るという気軽さもあるでしょうが、そこに円とは違う価値があるのは確かです。

◆500ちゃこ=100円にあらず!
 100円玉は100円の価値しか持ちません。
しかし、500ちゃこの価値は様々です。
炭の価値が人によって違うのですが、実際に店での価値も幅があります。
のこぎり屋では800円、食堂では510円、雑貨屋では100円、写真館では200円、占いでは1,500円、マッサージでは2,000円と、これといった基準もありません。
円の世界ではバラバラですが、ちゃこマネーの世界ではすべて500ちゃこです。

◆円の価値には縛られへんぞ!!
逆に言うと、500gの炭が円とは関係無しに、別の価値体系を創っているということです。
これは、どう表現すれば良いのでしょう。
今まで円で固定されていたはずの物の価値=先験的な価値が消え去って、500gの炭をベースに個人の感覚による新しい価値が生まれているのです。つまり、炭を売って円に換えるのではなく、炭がお金そのものになったということができます。
それやったら円なんかいらんやん、ということです。

◆地域ごとにさまざまな価値を作り出す地域通貨
これは、ちゃこマネーに限ったことではありません。
他の地域通貨でも同じことが起こっているはずです。
そうは言っても、現実世界はやっぱり円が必要ですので、すべてを地域通貨に置き換えることはできません。しかし、地域通貨が既成の価値観とは関係のない、新しい自由な価値の世界を作り出していることは間違いありません。

※写真上から/
1、おしゃれなタンポポコーヒー
2、コンサートが聴けるレストラン「リジョイス」(南茨木)

(2004.8)

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