その1 地域通貨って何?

◆「地域通貨とは何か知っていますか?」
それは、ある特定の地域や団体が“円”にかわる通貨として独自に発行し流通させているものです。
目的は、その地域通貨を介して、介助や清掃活動などの“円”ではなかなか評価されにくいボランティア活動を、市民の間で循環させることにあります。ボランティアをして地域通貨を受け取り、たまった地域通貨で今度は自分がボランティアを受けるという、相互扶助の連鎖です。

メリットは、これまで無報酬だったボランティア活動に一定の報酬を支払うことができるということと、“円”という世界経済に直結した通貨ではないので地域で循環するという点にあります。
その基本的な役割が持つ、地域奉仕とコミュニケーション活性化という面から、地域振興の目玉として行政が先頭に立って導入しているケースも少なくありません。

日本では、1999年頃からマスコミなどで紹介されはじめて徐々に普及し、現在はエコマネーなどの名称で町おこしやコミュニティの活性化を目的に、150種類以上の地域通貨が発行されています。

◆里山保全でそこそこ儲ける?
さて、NPO法人里山倶楽部は、大阪万博記念公園と南河内郡河南町の里山をフィールドに、里山の自然保護活動に取り組んでいます。
現在は、自然保護活動のほかに、炭薪の販売、管理技術習得講座や環境教育、有機農業の実践やレクリエーション活動など多様な事業を展開しています。

キャッチフレーズは、「好きなことして、そこそこ儲けて、いい里山をつくる」として、里山の経済的価値を再び取り戻すことで、里山の自然を本来あるべき健全な形で持続させることを目的としています。
そのような、里山保全活動の一環として、2000年より炭本位制地域通貨「ちゃこマネー」を発行しました。
地域通貨の仕組みを、自然保護活動にどのように取り入れることができるのでしょうか。
次回からは、里山倶楽部のきわめてユニークな活用方法を紹介したいと思います。

(2003.7)

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